小林賢太郎テレビ K.K.T.V

賢太郎さんが年に一度だけ「テレビでコントを披露」する番組。通称:KKTV。
NHK BSプレミアムで2009〜2019年にかけて放送された。
制作期間3日・カメラ1台・編集/合成なし・セットや小道具は自作 という厳しい条件のもと、番組が出す「お題」に沿ったコントを制作し披露する『お題コント』のコーナーも評判を呼んだ。

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第26回ATP賞テレビグランプリ2009情報バラエティ部門最優秀賞を受賞した記念すべき第1作目。
1作目・2作目共に賢太郎さんの代名詞的な「ポツネン」を全面に押し出していることから、当初は「KKTV=ポツネンシリーズ・テレビ版」という構想だったのかもしれない。 当時のブログでも、ポツネンのネタを映像作品として組み立て直す作品が含まれることを明言していた。

ラジオ体操をラジオで聞いたことしかない人物による「ラジオ体操の自由な解釈」を見て、ラーメンズ第17回公演「TOWER」の「シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ」を思い出した。 言葉だけで意思の疎通をはかった時、人は本当に分かり合えているものなのか。でもこの「問題提起」は、全てを事細かに説明しろという意味ではないとも思っている。 その余白こそが大切なのだ。

賢太郎さんはKKTV3で「全てを言葉にし過ぎない、全てを説明しきらない」を、ステージと観客のいい関係としてあげていた。 その言葉にKREVAさんが「空白がいっぱいあった方が逆にみんな自然とソコにアクセスできる」と返していて、この二人の会話にはとても共感した。


小林賢太郎テレビ・1は、名言「0から1は作れなくっても〜」が飛び出した回でもある。
私はこの賢太郎さんの在り方に、何度も励まされ元気を貰い続けてきた。 作品に向き合う賢太郎さんの真摯な姿にも、実験と試行錯誤が繰り返される「何かが生まれる場所=アトリエ」にも、憧れずにはいられない。

言葉に縛られないために、アイデアを「絵」で残しておく・・・は衝撃だった。 イメージを絵に起こせる人だからこその手法だけれど「絵にしておくと一番ふさわしい言葉を後からつけられる」と聞いた瞬間、目の前がパアッと開けたような気持ちになった。 こんな風に、番組を通してものづくりの裏側を見せてくれたことが嬉しかったし、とても刺激的だった。

つくる側の人にとっても、見る側の人にとっても「面白い」の世界がさらに広がるきっかけで満ち溢れた「小林賢太郎テレビ」。
キャッチコピーの「小林賢太郎がテレビに出た」も、賢太郎さんを知れば知るほど印象深い。


■主な出演者:小林賢太郎/竹井亮介/茂木健一郎/住吉美紀(ナレーション)

■演目:Opening/朝/ドキュメンタリー 1/ショーウインドー/ドキュメンタリー2/クロマキーズ/写真館にて/ドキュメンタリー3/腑に落ちない展/小林賢太郎への「お題」/小林賢太郎の「解答」/夜

■お題コント:テレビ
ガチの無茶振りなんでしょ?「制作期間3日・カメラ1台・編集/合成なし・セットや小道具は自作」の厳しい条件もちゃんと満たしているんでしょ? 何もかもが手探り状態だったんでしょ?

何?このクオリティ!めちゃくちゃ面白いんだけど。
屈んでカメラの下を走り抜けるその背中をわざわざ見せたシーンでは、思わずガッツポーズしてしまったよ。 例えドキュメンタリー部分を見ていない人がいたとしても、あのカットがあることで、 この作品がどんな意図と仕組みで作られているのか、その「セルフ・カット・ワーク」ぶりがより伝わったと思う。 その上、オチがまた最高だもの・・・。

賢太郎さんって、すご過ぎない?すご過ぎるよね?何このカッコ良さ!!
もうこれ以上ないってくらいに感動したし、痺れまくった。

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2022/12/01

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