POTSUNEN ソロパフォーマンス

2012年夏にパリとモナコで上演し好評を博した初の海外公演「P」の凱旋公演。全国8ヶ所で開催。 「P」をブラッシュアップ、新たな映像なども駆使、更に日本公演のためにこしらえた新作「手の奴 東海道」も含む「P」だけど「P」じゃない、より洗練された作品に生まれ変わっている。
「P+」で没にしたと言う「ハナモゲラ語」を使ったコントの話が聞ける「ごあいさつ」も必見だ。


「絵描きになりたかった、手品師になりたかった、漫画家になりたかった、お笑い芸人になりたかった。 その全部を混ぜたらこうなった。どれひとつかけてもポツネンにはなっていなかった。」と「P」のドキュメンタリーで語っていた賢太郎さん。

「P+」にはコントとコントの間に、数多くの「映像」が挟まれている。ジングル的な動画だったり、映像劇だったり。 その映像劇「シアターPの楽屋」「シアターPはいづこ」「ポツネン氏とは」で描かれたのは、 賢太郎さんが「賢太郎さん」から「ポツネン氏」へと変化していくストーリー。 或いは、ポツネン氏という「辿り着くべき自分」に導かれて今があるという表現なのかもしれない。


オープニングの映像に「これまでのポツネンシリーズは過去、新しい世界『P+』へようこそ」といざなわれたように感じた。 私はそのくらいの熱量を「P+」から受け取ったし、実際に雰囲気というか「何か」が確実に変わったことを感じた。「日本語のわからないお客さんにも楽しんでもらえるようにと作ったら、 年齢の壁もなくなった」という賢太郎さんの言葉が、もしかしたらその「何か」の正体なのかもしれない。 今、私が目にしているのは、ワールドワイドにとどまらない、全ての「人」が楽しめる、進化し続ける「小林賢太郎作品」の世界。

また観る度に思うことがある。舞台の構成だけでなく、音楽から受ける印象もあるけれど「P+」は思いっきり「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」の卵のような作品だなあと。


■演目:オープニング/タングラムの挿絵「日本検定」/シアターPの楽屋/図書室/漫画の奴/シアターPはいづこ/ん、あ、え、お/Lines/Diver/ポツネン氏とは/ごあいさつ/手の奴 東海道

▶︎ LIVE POTSUNEN 2013『P+』/小林賢太郎テレビ ライブポツネン in ヨーロッパ Blu-ray
▶︎ LIVE POTSUNEN 2013『P+』/小林賢太郎テレビ ライブポツネン in ヨーロッパ DVD

▶︎ 『 P + 』インタビュー/アーカイブ




2022/12/01

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