POTSUNEN ソロパフォーマンス

横浜・パリ・モナコの3都市で上演。 ヨーロッパ公演の模様は、その準備期間の様子も含め「小林賢太郎テレビ ライブポツネンinヨーロッパ」で放送(2012/09/23にNHK BSプレミアム)された。

番組のドキュメンタリーで賢太郎さんは、今回の海外公演でクリアすべきポイントとして「特定の国の人ではなく人間を笑わせること」を挙げていた。 この「P」をきっかけに、以前から賢太郎さんが話していた「共有欲」が日本だけではなく、ワールドワイドに広がったんだなと思った。

中でも、ドアノブを例に出し「使える道具」について説明してくれた部分がとても興味深かった。 フランスと日本の漫画を比較した「フランス人が感じる日本らしさ」の説明についても。 賢太郎さんが「今」大切にしているのは、言葉を解さなくても伝わる「共通認識」なのだと改めて感じた。

私は「P」では「Diver」がとても好きなのだけれど「ライブポツネンinヨーロッパ」には、その「Diver」の制作風景も記録されている。 そこでは、からくりそのものを面白がってもらえる作品を目標に作られた「Diver」ができるまでの、ありとあらゆる実験と閃きの瞬間を見ることができる。 誰でもわかる仕組みで誰も見たことがない作品を作る。ワクワクする現場の様子に引き込まれた。


舞台上にいる時が唯一寂しくない時間。
僕が好きなものを俺もいいと思うよと言ってくれる人たちがそこには集まって来てくれている。
次もっと面白いの作ってくるから待っててね。
その見たいと思って待っていてくれる人を今回、日本以外にも作ることができた。
・・・そんな話も聞けたドキュメンタリー。

かつて「孤独が強い味方になる」とも言っていた賢太郎さん。 自身と向き合う創造の現場での孤独と、その先に待っている「皆もそれを好きと言ってくれる」共感の喜びは、 舞台に限らず、作品を発表する度に繰り返されるのだなと感じた。今やその「共感」は世界中へと広がっている。

海外公演「P」の目標を「日本で上演する時と、フランスで上演する時と、モナコで上演する時と、全く内容が一緒で、しかも理想は全くウケ方が一緒」と語っていた賢太郎さん。 手応えはしっかりと感じたようだ。それは「ライブポツネンinヨーロッパ」での最後の言葉からも伺うことができる。


■横浜公演 2012/05/15〜05/20 神奈川芸術劇場大スタジオ
 2012/05/15 19:00
 2012/05/16 19:00
 2012/05/17 19:00
 2012/05/18 19:00
 2012/05/19 14:00/19:00
 2012/05/20 14:00

※開場は、開演の30分前
チケット料金 (全席指定) 前売 5,000円/当日 5,500円

■パ リ公演 2012/06/14〜06/16 パリ日本文化会館
■モナコ公演 2012/06/19     グレース公妃劇場

■演目:オープニング/タングラムの挿絵「日本検定」/n.a.e.o/ドキュメンタリー1/図書室/漫画さん/ドキュメンタリー2/Diver/エンディング


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2022/12/01

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