カジャラジオ
カジャラ番外編
2020/05/30〜 ※好評につき12/31まで期間延長
カテゴリー:カジャラ
因みに「note」はウェブサイトサービスのひとつで、文章・写真・イラスト・音楽・映像など、様々なコンテンツを発信・共有できるメディアプラットフォーム。
《関連》
▶︎『コント集団カジャラのカジャラジオ』2020年5月30日(土) 配信スタート
■出演:久ヶ沢徹/なだぎ武/竹井亮介/小林健一/安井順平/加藤啓/辻本耕志/小林賢太郎
2020/05/30にスタートしたカジャラジオ。当初は「無関心の旅人」の大千秋楽が予定されていた 07/30で終了するはずだったところを、まさかまさかの嬉しい延長もあり、09/05の新作コント配信をもって3ヶ月に及ぶ配信を終了。 配信データは以降2020/12/31まで note上に置かれ、期間中は引き続き楽しむことができた。
このカジャラジオ、「ラジオ」と銘打たれてはいるけれど noteで配信することを踏まえ、字幕や画像を駆使するなど、ラジオ感を損なわない範囲で視覚的にも工夫が凝らされていた。
なお、各地方での公演初日予定日には「小林賢太郎がしゃべります」と題して、ごあいさつの他、各地域や劇場にまつわる話・ メンバーとの思い出・今ハマっていることなど、ファンにはたまらない「フリートーク」や、配信コントの解説・裏話などを展開。 配信コントはワンコイン設定の500円だったが、この「小林賢太郎がしゃべります」は無料配信だったことでも話題を呼んだ。
元々は公演中止を受けての代替え企画的要素が大きかったため、カジャラ#5「無関心の旅人」に出演予定だった6名でスタートしたカジャラジオ。 延長後はそこに、久ヶ沢徹さん・安井順平さん・菅原永二さんも加わり、カジャラファミリー感が更に増した。 スケジュール的に難しかったのか、野間口徹さんと仁さんが不参加なのが残念でならない。
最終回では最後に「エンドロール」として、配信コント53作品のタイトルや出演者を映画のように字幕で紹介。 BGMで賢太郎さんと辻本さんによる弾き語りのブルースを流し、賑やかに終幕した。
公開期間の終了で「カジャラジオ」はもう鑑賞できないけれど、 note「小林賢太郎のノート」では引き続き、賢太郎さんが月に4本程度、記事や物語をアップする場として今も更新が続いている。
配信時期を思い出して改めて思う。
「公演は中止になったけど、何も無しにはしない。劇場に来てもらうのではなく、こちらからお届けして楽しんでもらう」と、中止を余儀なくされた カジャラ#5にかわる方法として、ラジオ形式でのコントを届け続けてくれた数ヶ月間。本当に楽しませていただいた。
コント作品の他に、賢太郎さんのフリートーク『小林賢太郎がしゃべります』を無料配信してくれたのもたまらなく嬉しかった。 それも『各地方公演の初日となるハズだった日』に合わせて。なんて粋で贅沢な企画だろう。データ更新が待ち遠しくて仕方なかった日々。
賢太郎さんがこんなにたくさん「自分の言葉でご自身のことを語ってくれる」のも、私には初めてのことだった。 TAKEOFFイベントや「本」公演でも素に近いトークはあったけど、ステージ上でのことだからエンタメ感はゼロじゃない。 カジャラジオも当然エンタメだけど、にもかかわらず、賢太郎さんとの距離感がグッと近いような錯覚があるのがたまらなく良かった。 目の前で普通に話しかけてくれているような、あの「近い感じ」が言葉にできないくらい嬉しかった。
各地域へ向けての思いがこもった言葉達も忘れられない。小倉の回では『北九州の皆さん、お久しぶりです。お元気ですか?行けなくてごめんなさいね』に、 スマホの向こうに届くわけもないのにめっちゃ返事をして、めっちゃ手を振った。これをやったの絶対に私だけじゃないと思う。
なお、この時に賢太郎さんが話題にした小倉の顔とも言える「昭和な商店街」は、あの後2度の火災で当時の姿を失ってしまった。なんともやりきれない。 一日も早く復興できますように。
賢太郎さんのちょっとした一言は、割と私の行動を左右する。 北海道編の後はしばらく余市のソーダ割りブームが来たし、仙台編の後はしばらく宮城峡をたしなんだ。 どちらも手元にない時はコンビニで手に入るデュワーズをロックで楽しみつつカジャラジオ配信を聞いた。
「小林賢太郎がしゃべります」では賢太郎さん自身による前回配信コントの解説もあり、それがまた面白かった。 制作秘話を聞くことでコントが更に面白くなったし、収録現場の和気藹々とした雰囲気も伝わってきてより楽しめた。 常々言っていることだけど、賢太郎さんの全作品の裏話をね、書籍でもnote配信でもいいから、私が生きている間に世に出してくれたらいいのに〜。
質問コーナーでの回答にもグッときた。賢太郎さんがひとつひとつ丁寧に回答してくれるのがとても嬉しかった。 そこでは思わずハッとするような賢太郎さん自身の経験の数々が語られていて、私は質問者ではないにもかかわらず何度も何度もその言葉に助けられた。
コロナ禍の世で「家にいながら普段の生活の中で、舞台やコンサートなどのイベントをリアルタイムで楽しめる」配信は、エンターテインメント界の 重要なツールのひとつとして爆発的にシェアを広げた。「ラジオ形式のコント」に限らず、今後も色々な手法が考案され定着していくのだろう。 新しいラジオコントも是非またやって欲しいけど、配信を終了したこの「カジャラジオ」を再放送してくれても嬉しいんだけどな。 そこに難しい大人の事情がないのなら、再放送でもCD発売でもいいから、もう一度あの世界を全世界に解き放って欲しい。
2020/9/6配信の「小林賢太郎がしゃべります 最終回」
配信当時は賢太郎さんが表舞台から姿を消すなんて思いもよらないから、ただただ楽しかったし嬉しかった。 賢太郎さんの雰囲気がいつもと少しだけ違うのも『カジャラ#5の上演ができなかった無念さと、 カジャラジオを完遂できたことへの安堵感が入り混じっているのかな』とポジティブに捉えていた。舞台の去り際と同じ『バイバイ』もとても嬉しかった。
この『バイバイ』が、12/1以降には全く違って聞こえた。
11/16が実質の芸能界引退日だと聞く。カジャラジオ収録の頃にはおそらくパフォーマー引退は決定事項だったのだろう。 最終回の収録日、賢太郎さんは『最後だからこそ普段通りで』だったのか、それとも・・・。 「どうか」と「お元気で」の声とその「間」に、胸が潰れそうになった。
大阪編の配信の時にも「なんか、あんなに何万人もの人を集めて全国の劇場でやってたことが、今となっては嘘みたいですね」と話していた賢太郎さん。 この言葉が後になって効いてくるなんて。
今でも賢太郎さんが残した言葉が頭の中でループし続けている。
芸人として、過去の自分が「今」誰かの役に立てるなら、こんなに幸せなことはないです。
みなさん、しっかり食べて、ぐっすり寝て、たくさん笑ってくださいね。
どうか・・・・・・お元気で。
コント集団カジャラ、脚本・演出、小林賢太郎でした。バイバーイ!!
カジャラジオは、終了までメンバーが誰一人欠けることなく完走できたことも本当に嬉しかった。 未だ続くコロナ禍で、私の周りもどこが安全でどこが危険なのか全くわからない。自分が気をつけていれば大丈夫という状態では、おそらくもうない。 新作コントがアップされる度、賢太郎さんや他のメンバーの安否がわかることも、実はとてもありがたかった。 とんでもない時代になってしまったものだ。賢太郎さんの新作を楽しみたければ、何が何でも生き延びなければならない。
当時の雑誌インタビューで「また劇場には行けるようになると思うが『以前のよう』にはならないと思う」という趣旨のことを 清々しいくらいキッパリと言い切っていて、その潔さにグッと来た。
「元に戻る戻らないではなく『変化』だと考えている」「新しいカルチャーを一緒に楽しもう」とも。 そのモノの捉え方に、やっぱりどうしても「この人に惹かれてしまうんだよ」と惚れ直した。
小林賢太郎は劇場にいます
賢太郎さんは「小林賢太郎」そのものとも言えるこの在り方を「過去」のものとして、既に進み始めている。 その先陣を切った「カジャラジオ」では、コントの新しい可能性を広げて見せてくれた。またいつか、ラジオコントを企画してくれるだろうか。
「今、何も思いついてないけど、3日後の僕はきっと何かやってるんだよ」
KKTV5のお題コントコーナーでのこと。もらったばかりのお題を前に賢太郎さんが嬉しそうに放った言葉を思い出す。 見ているこちら側にもそのワクワクが伝わるあの感じ。
自らが『変化』と呼ぶ過去に例のない難しい日々の中で、賢太郎さんは今何に思いを馳せ、何を始めようとしているのか。 そのお披露目までに、どんなに時間がかかったとしても、それでも待ちたい「何か」があるというのはとても幸せなことだと思う。
そしてカジャラジオを通して、賢太郎さんはこんな最強の言葉も届けてくれた。
「紙と鉛筆があれば何でもできる」
まさかのパフォーマー引退というある種の爆弾も投下され、私が知っていた世界はすっかりその姿を変えてしまった。 もしもこの先、賢太郎さんの舞台用の新作が発表されたとして、観劇に行ったとして、 そこで待っているのは、これまでの私にとっての『劇場に行く』とは全く別の世界線だ。
果たして私は「賢太郎さんがステージに立たない世界」の「小林賢太郎ワールド」にも、また恋をするのだろうか。逆にこれまで以上に夢中になったりしたらどうしよう。 ドキドキドキドキ・・・。その日を迎えてみなければわからない自分の反応も、実はとても楽しみだ。
《カジャラジオ 演目/出演者》
■カジャラジオのコント・1
01・モノマネの天才
なだぎ武/竹井亮介/小林健一/加藤啓/辻本耕志/小林賢太郎
02・もう寝ました?
辻本耕志/竹井亮介/小林賢太郎
03・加藤セラピー
加藤啓/小林健一/竹井亮介
■カジャラジオのコント・2
04・宇宙はNASA
辻本耕志/小林健一/小林賢太郎/なだぎ武/加藤啓/竹井亮介
05・なんか食べてます?
小林賢太郎/辻本耕志/加藤啓/なだぎ武/竹井亮介/小林健一
06・ケンイチ道場
小林健一/辻本耕志/加藤啓
■カジャラジオのコント・3
07・ホーホケキョ
小林賢太郎/なだぎ武/小林健一/竹井亮介/辻本耕志
08・なんか食べてます? リベンジ
辻本耕志/小林賢太郎
09・相手の返事を先に言う
加藤啓/竹井亮介
10・丘を越えゆこうよ
辻本耕志/小林賢太郎
■カジャラジオのコント・4
11・お風呂の栓を確認してください
小林賢太郎/辻本耕志/小林健一/竹井亮介
12・コジオと父ちゃん 100m篇
辻本耕志/なだぎ武
13・コジオと父ちゃん ゾンビ篇
辻本耕志/なだぎ武
14・ヘルシー・タケシ
加藤啓/なだぎ武/小林賢太郎/竹井亮介
■カジャラジオのコント・5
15・寝なさい
辻本耕志/加藤啓/小林賢太郎/竹井亮介
16・東京地検特捜部
辻本耕志/小林健一/竹井亮介/なだぎ武/加藤啓/小林賢太郎
17・在宅超人スウェットマン
加藤啓
■カジャラジオのコント・6
18・デカチパ
辻本耕志/加藤啓/小林健一
19・大人の表現
小林健一/小林賢太郎
20・レンタルビデオ店
なだぎ武/小林賢太郎/辻本耕志
■カジャラジオのコント・7
21・びっくり人間加藤
辻本耕志/小林健一/加藤啓
22・音声認識スマートデバイスMr.T
辻本耕志/竹井亮介/小林賢太郎
23・インドのCM
竹井亮介/辻本耕志/小林健一/小林賢太郎/なだぎ武/加藤啓
■カジャラジオのコント・8
24・コジオと父ちゃん 1億円篇
なだぎ武/辻本耕志
25・ホワホワ・マフソン
加藤啓/竹井亮介/辻本耕志
26・進化の旅
小林賢太郎/なだぎ武
■カジャラジオのコント・9
27・ヘルシー・タケシ 出馬
なだぎ武/竹井亮介
28・コジオと父ちゃん キャッチボール篇
なだぎ武/辻本耕志
29・無関心の旅人
なだぎ武/竹井亮介/小林健一/加藤啓/辻本耕志/小林賢太郎
■カジャラジオのコント・10
30・映画館
久ヶ沢徹/小林賢太郎/加藤啓
31・パン買ってこい
小林健一/加藤啓
32・違うこと言ってる奴がいる
小林健一/辻本耕志/竹井亮介/なだぎ武/加藤啓/小林賢太郎
33・タコ
小林賢太郎/安井順平/辻本耕志
■カジャラジオのコント・11
34・ポテチ
竹井亮介/小林健一/加藤啓
35・違わなかった 接続パーツ篇/カレー屋篇
小林賢太郎/安井順平
36・寝なさい 第二夜
辻本耕志/加藤啓/小林賢太郎/久ヶ沢徹/竹井亮介
■カジャラジオのコント・12
37・なだぎ3分計
なだぎ武
38・雨降ってきてますよ
小林健一
39・なんにもわからない
小林賢太郎/安井順平
40・なわとび
久ヶ沢徹/小林賢太郎/辻本耕志
■カジャラジオのコント・13
41・安井3分計
安井順平
42・腕を前から上にあげて
小林賢太郎/久ヶ沢徹
43・きゅうり
加藤啓/小林健一/辻本耕志
44・男のリハーサル
竹井亮介/小林賢太郎
■カジャラジオのコント・14
45・加藤3分計
加藤啓
46・間違えられる男
小林賢太郎/安井順平/なだぎ武/辻本耕志/竹井亮介
47・ゾンビと菅原
辻本耕志/菅原永二/小林健一
48・厳しさの中の優しさ
小林賢太郎/安井順平/久ヶ沢徹
49・嘘ばっかついてください
小林賢太郎/辻本耕志
■カジャラジオのコント・15
50・セイユウムイテルノスケ
なだぎ武/小林賢太郎/辻本耕志
51・NHKにて
小林けんいち/加藤啓/菅原永二/小林賢太郎
52・ダイナミックかつ繊細
小林賢太郎/安井順平/久ヶ沢徹
53・くしゃみで消える男
竹井亮介/小林賢太郎/辻本耕志
エンディング曲「カジャラジオ ブルース」
歌:小林賢太郎/辻本耕志
2022/12/01
大人たるもの・ 裸の王様・ 働けど働けど・ 怪獣たちの宴・ 無関心の旅人・ カジャラジオ