第6回公演:FLAT
本公演第6回
2000/05/02~05/14
カテゴリー:本公演
服ごと透明になっちゃうぞ♪
第6回公演:FLAT 透明人間
この時点でかなり斬新。荒唐無稽な設定もなんのその。有無を言わせぬ演技力で竜巻のように見る者を飲み込んでいく
強烈な破壊力を持つコント「透明人間」。元に戻れる保証があるなら透明人間になってみたい、そう思ったことがある人は意外と多いのでは?
私は思ったことがあるくちだ。
なって何をするわけでもないのだけど、もし自分の身体が透明になるのなら、どこの部分からなのかは興味がある。
内側の骨から?
表面の皮膚から?
途中経過で理科室の人体模型みたいに筋肉や内臓が透けて見えたりする?
それとも上から順番に?
透明でも目は光を捉えられる?・・・などなど、想像するのはとても楽しい。
でもこのコントでは、一瞬で全身くまなく透明になる。そのシステム最高!
現行の人間で想像するから透明人間なんてあり得ないと思いがちだけど、地球上にはスケスケの生物がたくさんいるわけで、
ペットボトル的な透明ということであればいつか人間でも実現できそうな気がする。やる意味があるかはよくわからないけど、何となく需要はありそうだ。
このコントでのお気に入りのひとつが聴診器を床にあてるシーン。床にあてて階下の音を盗み聞きするためにビジュアルかつ機能的に適したものといえば・・・。
確かに聴診器は何よりふさわしいアイテムのように思う。賢太郎さんスゴイな。よく思いつくな。父さんが医者設定なのと小道具が聴診器なのと、
どっちが先かといえば聴診器な気がする。聞きたいな、制作秘話。
そして大好きなのが、賢太郎さんによる「ライブ会場再現シーン」
そうそう、ライブハウスはこれ!って、このシーン好き過ぎてクセになる。
更に凄いのが、この当時すっかり大人な賢太郎さんが「中学生」にしか見えないことだ。何!?
あの愛くるしさ。目の前で起きる事象に合わせて、コロコロ変わる表情もとてもイイ。
納得いっていないにもかかわらず、父親の研究に協力するべく率先してアンコウの肝をかき込む姿が実にいじらしい。
ここは、アン肝がめっちゃ食べたくなる危険な飯テロシーンでもある。
何より賢太郎さんがほぼ喋らないのがイイ。もしかすると、だから子供らしく見えるのかもしれない。
強烈なキャラの父親役に、仁さんを当てられるというのがラーメンズの強みでもある。この身勝手で、やることなすこと
度を超えた設定の人物を、全く嫌な空気を感じさせずに「面白い」に昇華できるって、仁さんの演技力&個性あってのことだと思うから。
天性ってそういうことなのかもしれない。
とにかく最初から最後まで笑いっぱなしの、お馬鹿コント「透明人間」
よくもまあ、こんな面白いこと思いつくよなぁ〜。
▶︎ FLAT DVD
2022/12/01
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